アフターピルの効果は？副作用はある？効果を確かめる方法や値段についても紹介

「アフターピルの効果は？」
「72時間以降に服用しても効果はない？」

アフターピルを服用したいけど、本当に効果があるのか不安でまだ購入できていないという方もいるのではないでしょうか。そこで、この記事ではアフターピルの効果について解説しています。

さらには、アフターピルの副作用や、効果を確かめる方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

※この記事はPRを含みますが、消費者庁や国民生活センター・厚生労働省の発信する情報を基に、作成しています。※編集部では、「総額表示」の義務付けに則り、税込価格にてご紹介しています。※本記事で紹介している施術は保険が適用されず、自費診療です。
※編集部の記事は、厚生労働省が掲げる広告に関するガイドラインに則った運用をしています。

アフターピルの効果は？

アフターピル（緊急避妊薬）は、望まない妊娠を防ぐための最後の手段として知られています。その効果は服用のタイミングに大きく左右されます。

一般的に、性行為後できるだけ早く服用することが推奨されていますが、具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか。また、推奨される時間を過ぎた場合はどうなるのでしょうか。以下で、詳しく解説します。

72時間以内に服用することで効果を期待できる

アフターピルは、性行為後72時間（3日）以内に服用することで効果を発揮します。

この期間内であれば、24時間以内（95％）、25～48時間以内（85％）、49～72時間以内（58％）の確率で妊娠を防ぐことができるとされています。

アフターピルの主な作用は、排卵を遅らせることや、受精卵の着床を防ぐことです。

ただし、既に排卵が始まっている場合や、受精卵が着床してしまった後では効果がありません。そのため、できるだけ早く服用することが重要です。

72時間以降に服用しても意味ない？

72時間を過ぎてもアフターピルの服用が全く意味がないわけではありませんが、効果は大幅に低下します。性行為後72時間から120時間（5日）までの間でも、ある程度の避妊効果が期待できるとされています。

ただし、この場合の効果は72時間以内の服用と比べて明らかに低くなります。120時間を超えると、72時間用のアフターピルの効果はほとんど期待できません。

しかし、アフターピルの種類には120時間以内に服用することで、効果に期待できるものもあります。

処方されるアフターピルの種類

アフターピル（緊急避妊薬）には、主に2種類があり、これらは服用可能な時間枠と有効成分の違いによって区別されます。

それぞれの特徴と効果について、詳しく解説します。

72時間用のアフターピル

72時間用のアフターピルの主な有効成分はレボノルゲストレルで、商品名は「ノルレボ錠」です。性交渉後72時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できます。

この薬は、排卵を遅らせたり、受精卵の着床を防いだりすることで妊娠を防ぐものです。服用後24時間以内（95％）、25～48時間以内（85％）、49～72時間以内（58％）の確率で妊娠を回避できるとされています。

副作用としては、吐き気や不正出血、頭痛などが報告されていますが、多くの場合一時的なものです。ただし、既に妊娠している場合や、性交渉から72時間以上経過している場合は効果が期待できません。

120時間用のアフターピル

120時間用のアフターピルの主な有効成分はウリプリスタル酢酸エステルで、商品名は「エラ・ワン」などです。性交渉後120時間（5日）以内まで有効とされており、72時間用と比べてより長い時間枠で使用できます。

この薬は、72時間用と同様に排卵を遅らせる効果がありますが、強力に作用するため、排卵直前でも効果を発揮する可能性があります。

副作用は72時間用と同じようなものです。また、通常の経口避妊薬との相互作用にも注意が必要です。

アフターピルの効果を確かめる方法は？

アフターピル服用後、その効果を確認する方法は多くの方が気になることです。効果の確認には主に生理（月経）の状態を観察することが重要ですが、個人差や状況によって様々なケースがあります。

ここでは、アフターピルの効果を確認する主な方法とその解釈について詳しく説明します。

次の生理（月経）が来たら避妊に成功している

アフターピル服用後、次の生理が予定通りまたはそれに近いタイミングで来た場合、通常は避妊に成功したと考えられます。これは、アフターピルが排卵を遅らせる、または受精卵の着床を防ぐ効果を持つためです。

生理の時期は人によって異なりますが、一般的にアフターピル服用後3週間以内に生理が来ることが多いです。ただし、アフターピルの影響で生理が数日早まったり遅れたりすることもあります。

消退出血がこないまま生理が来た場合は？

アフターピル服用後、消退出血（アフターピルの影響による出血）が来ずに直接通常の生理が来た場合でも、必ずしも心配する必要はありません。

消退出血は必ず起こるものではなく、その有無はアフターピルの効果と直接的な関係はありません。消退出血がなくても、予定通りの時期に通常量の生理が来れば、避妊に成功した可能性が高いです。

しかし、不安がある場合はクリニックに相談するようにしましょう。アフターピルの効果は100%ではないため、確実な避妊を望む場合は、医師の指示に従い適切な避妊方法を継続することが重要です。

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排卵後にアフターピルを服用しても意味ない？

排卵後にアフターピルを服用しても意味がないわけではありませんが、その効果は大幅に低下します。アフターピルの主な作用は排卵を遅らせることですが、既に排卵が起こっている場合、この効果は期待できません。

ただし、アフターピルには受精卵の着床を阻害する効果もあるため、排卵後でもある程度の避妊効果が期待できる可能性があります。

また、排卵のタイミングを正確に把握することは難しいため、排卵後だと思っても実際はそうでない可能性もあります。

ただし、既に着床が起こっている場合は効果がありません。

アフターピルはどこで処方してもらえる？

アフターピル（緊急避妊薬）は、その重要性と適切な使用の必要性から、日本では医師の処方箋が必要な医薬品として扱われています。

ここでは、アフターピルを入手できる主な方法とその特徴について解説します。

薬局やマツキヨなどのドラッグストアではまだ販売されていない

日本では、アフターピルは処方箋医薬品に分類されているため、一般の薬局やドラッグストアでの販売は認められていません。

そのため、2025年2月現在、マツモトキヨシなどの大手ドラッグストアチェーンでも購入することはできますがまだ試作段階です。しかし、ツルハドラッグでは、医師による処方箋を持っていれば、アフターピルを購入することができます。

産婦人科などの近くのクリニック

アフターピルを入手する一般的な方法は、地域の産婦人科クリニックを受診することです。多くの産婦人科では、緊急避妊に対応しており、診察を行ってくれます。

クリニックでは、医師による問診や簡単な診察が行われ、個々の状況に応じた適切なアドバイスが提供されます。休日や夜間の場合は、地域の救急医療機関で対応してもらえることもあるでしょう。

オンライン診療を行っているクリニック

アフターピルのオンライン処方も可能になっています。オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを通じてビデオ通話で医師の診察を受け、処方を受けることができます。

24時間いつでも診察に対応しているクリニックもあり、プライバシーが保たれやすいということがメリットです。また、クリニックから遠い場所にお住まいの方や移動が困難な場合でも利用可能です。

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アフターピルの値段について

アフターピル（緊急避妊薬）の価格が気になるという方も多いと思います。その費用は、入手方法やクリニックによって異なる場合があります。

また、診察料や処方料なども含めて考慮しないといけません。

ここでは、アフターピルの一般的な価格帯と、オンライン診療と産婦人科での費用について詳しく解説します。

アフターピルの値段の相場

アフターピルの価格は、医療機関やサービスによって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

したがって、総額で7,000円〜14,000円程度かかることが多いです。

ただし、これは平均的な価格帯です。

なお、アフターピルは保険適用外のため、これらの費用は全額自己負担となります。

オンライン診療と産婦人科はどっちが安い？

オンライン診療と産婦人科での価格を比較すると、一般的にはオンライン診療の方がやや安価な傾向にあります。

これは主に以下の理由によります。

オンライン診療の価格が抑えられる理由

診察料：オンライン診療は設備費などのコストが低いため、診察料が抑えられることが多い
運営コスト：オンラインサービスは24時間対応が可能で、効率的な運営ができるため

ただし、具体的な価格差はクリニックやサービスによって異なります。

注意点として、オンライン診療の場合、配送料が別途かかることがあります。

一方、産婦人科では対面での詳細な診察が可能で、総合的なケアを受けられることがメリットです。

価格だけでなく、状況や希望するケアの内容に応じて選択することが重要です。

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アフターピルの副作用

アフターピルの主な副作用には、以下のようなものがあります。

これらの副作用のほとんどは一時的で、数日以内に自然に改善します。

アフターピルを服用しても避妊に失敗することはある？

アフターピル（緊急避妊薬）は、望まない妊娠を防ぐための効果的な方法ですが、完璧な避妊法ではありません。

その効果は様々な要因に左右され、適切に使用しても100%の効果を保証するものではないのです。

アフターピルを服用しても避妊確率は100％ではない

アフターピルは高い避妊効果を持ちますが、100%の効果を保証するものではありません。

一般的に、適切に使用した場合の避妊成功率は24時間以内（95％）、25～48時間以内（85％）、49～72時間以内（58％）とされています。

つまり、48時間以内に100人が使用した場合、約15人が妊娠する可能性があります。

また、アフターピルは既に始まっている排卵を止めることはできません。

そのため、排卵のタイミングによっては効果が低下する場合があります。

120時間以降は効果に期待できない？

アフターピルの効果は、性行為からどれだけ時間が経ったかということに大きく関係します。

一般的に、120時間（5日）以降は効果がほとんど期待できないとされています。

効果の時間的変化は以下の通りです。

120時間を過ぎると、排卵や受精、着床が既に進行している可能性が高く、アフターピルの効果メカニズムが働きにくくなります。

アフターピルを服用しすぎると不妊につながるって本当？

アフターピルを服用しすぎると不妊につながるという考えは、誤解です。アフターピルの使用と不妊との間に直接的な因果関係は認められていません。

アフターピルは一時的にホルモンバランスを変化させますが、その影響は短期的なものです。服用後、通常は数週間以内に体内のホルモンバランスは元に戻り、長期的な生殖能力への影響は報告されていません。

ただし、アフターピルは緊急避妊薬であり、定期的な避妊法として使用するべきではないということは確かです。

頻繁な使用は月経周期の乱れを引き起こす可能性があり、これが一時的に妊娠のしにくさにつながる可能性はあります。

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アフターピルの効果についてよくある質問

アフターピルは緊急避妊薬として広く使用されていますが、その効果や適切な使用法について多くの疑問が寄せられています。

ここでは、代表的な質問とその回答を簡潔に解説します。

アフターピルを服用して嘔吐してしまった場合は効果がない？

服用後3時間以内に嘔吐した場合、効果が低下する可能性があります。

この場合、医師に相談し、再度服用する必要があるかを確認することが重要です。

3時間以上経過していれば、薬物は既に吸収されているため、効果は期待できます。

吐き気を軽減するために、食事と一緒に服用したり、吐き止めを併用したりすることも事前に医師に相談してください。

アフターピルを飲んだのに妊娠した人はいる？

アフターピルを適切に服用しても妊娠する可能性はあります。

一般的に、アフターピルの避妊成功率は100%ではありません。

妊娠のリスクは、服用のタイミング、体重、他の薬との相互作用などの要因によって変わります。

特に、既に排卵が始まっている場合や、服用が遅れた場合は効果が低下します。

そのため、アフターピル服用後も妊娠の可能性を完全には否定できません。

アフターピルはいつ飲めばいい？

アフターピルは、性行為後できるだけ早く服用することが重要です。最も効果が高いのは24時間以内の服用で、この場合約95%の避妊成功率があります。

服用可能な期間は最大120時間（5日）ですが、時間が経つほど効果は低下します。

そのため、「できるだけ早く、遅くとも72時間以内に」を心がけましょう。ただし、120時間以内であれば服用する価値はありますので、医師に相談することをおすすめします。

アフターピル服用後はいつから性行為ができる？

アフターピル服用後すぐに性行為を再開することは可能ですが、その月経周期内はきちんと避妊対策を取るようにしましょう。

アフターピルは一度の性行為に対してのみ効果があり、その後の性行為を保護するものではありません。

また、アフターピルは月経周期を乱す可能性があるため、排卵のタイミングが予測しづらくなります。安全を期すためには、次の月経が来るまで、コンドームなどの別の避妊法を併用するようにしましょう。

低用量ピルと併用しても効果に問題はない？

アフターピルと低用量ピルの併用には注意が必要です。

アフターピルは通常の低用量ピルよりもはるかに高用量のホルモンを含むため、両者の併用はホルモンバランスを大きく崩す可能性があります。

また、アフターピルは低用量ピルの効果を一時的に弱める可能性があります。

低用量ピルを服用中にアフターピルを使用した場合は、その後7日間はコンドームなどで避妊するようにしましょう。具体的な対応については、必ず医師に相談してください。

アフターピルはあくまで緊急避妊の薬

この記事では、アフターピルの効果について解説してきました。

アフターピルは72時間以内の副作用が推奨されていますが、72時間以内に服用できなかったからといって諦めてはいけません。

120時間用のアフターピルがあることや72時間を超えると避妊確率が0％になるわけではないということを理解しておきましょう。

ただし、性的リスクのある性行為をしてしまったときは、できるだけ早くアフターピルを服用することが重要です。アフターピルはあくまで緊急避妊の薬ということを心に留め、普段から避妊するようにしましょう。